スペシャルサポーター
Vol.22
清水 和夫(しみず かずお)
モータージャーナリスト&レーシングドライバー
1954年東京生まれ。 モータージャーナリスト&レーシングドライバー
日本カーオブザイヤー選考委員、日本交通医学研究会 会員
1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして活躍。自動車の運動理論や安全性能を専門とする。
ボランティア活動として、チャイルドシートの普及活動を行いながら「子供の安全ネットワーク・ジャパン」、「妊婦のシートベルト着用を推進する会」などの会をサポートしている。近年は、救急救命・AEDの普及活動をおこなっている。
メッセージ
最近「子ども達の未来のために」という麗句を目にすることが多い。例えば自動車の環境問題だ。「未来の子ども達のために」という言い方が一見耳に聞こえがよいが、じつは大人の本音ではないことに気がつくことがある。自分の胸に手を当てて考えれば分かり易いが、こうした大人の犠牲的精神は実は大人の自戒なのではないかということだ。いままで排気ガスを躊躇うことなく排出し、自動車の利便性に満足してきた大人が、環境問題を前にして「未来の子どものために…」という反省が生まれたのだ。
しかし、現実は子どもは大人の背中を見て育つもの。大人が社会でどう愉しく生きているのか、実は子ども達はその澄んだ眼でじっくりと見つめているのではないだろうか。私はそんな子ども達の目差しにドキッとすることがある。いまできることは「子どものため」と嘯くことではなく、大人が社会を豊かにする努力を惜しむことなく、大人が人生を愉しむことではないだろうか。無意味な夫婦喧嘩や友人社会への不平不満を言うだけでは、子どもたちは失望してしまうだろう。
キッズセイフティは実は大人自身の問題なのかもしれない。
しかし、現実は子どもは大人の背中を見て育つもの。大人が社会でどう愉しく生きているのか、実は子ども達はその澄んだ眼でじっくりと見つめているのではないだろうか。私はそんな子ども達の目差しにドキッとすることがある。いまできることは「子どものため」と嘯くことではなく、大人が社会を豊かにする努力を惜しむことなく、大人が人生を愉しむことではないだろうか。無意味な夫婦喧嘩や友人社会への不平不満を言うだけでは、子どもたちは失望してしまうだろう。
キッズセイフティは実は大人自身の問題なのかもしれない。
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