認証事業(CSD認証について)
CSD認証とは
CSD認証は、製品・環境・サービスに定められている安全基準や規格の遵守だけでは解決できない子どもの事故に対して、実際に起きた事故、類似事故、あるいはヒヤリハット情報に基づき、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」に関する安全性のガイドライン(キッズデザインガイドライン)を遵守し、規定のキッズデザインプロセスを導入し、循環させることで、安全を高めようとするプロセスを経たことを認証するものです。
図1に示すように、キッズデザイン賞が安全価値を高めるトップランナーを決めていく制度に対して、キッズデザインガイドラインは、産業界の安全品質の底上げと平準化を図ることを目的としています。
CSD認証が対象とする安全性の範囲
子どもがユーザーでない製品・環境・サービスの使い方や生活環境における設置・保管等に関する安全性については、製品別の規制がしにくい領域です。発育発達の過程にある子どもならではの行動特性や心理特性と関わる事故は、誤使用や想定外の事故として扱われやすい領域であり、CSD認証も主としてこの領域に適用します。
図2で現す領域はすべてキッズデザインガイドラインの安全性の範囲です。法律や安全規格、業界基準や自社基準等で定められる安全性を確保する領域は主にユーザーを特定し、目的にあった使い方をすることを前提にしているものがほとんどですが、子どもの事故はそうした領域外で発生する事例が多く存在します。 CSD認証は、これまで見逃されていた、製品別の規制がしにくい領域に対する安全性の工夫、改善がみられる「製品・環境・サービス」のデザインプロセスを認証の対象としています。