経済産業省、産業技術総合研究所 人間拡張研究センター、キッズデザイン協議会は
次世代を担う子どもたちを育む環境を創出するため、
2007年より「経営者による意見交換会」を継続して開催しています。
今年度も2023年12月13日にオンラインで実施し、全国から多くの方にご参加いただきました。
残念ながら当日ご視聴いただけなかった方にも内容を共有するべく、当日の内容をレポートとし公開いたします。
【事例紹介】
第17回キッズデザイン賞 TEPIA特別賞「ほぼ日のアースボール」
株式会社ほぼ日 CTO
清木昌氏
■地球を手の中に
台座もアームもないボールのような地球儀、「ほぼ日のアースボール」。
AR技術を使った地球儀で、アプリ(無料)をダウンロードしたスマートフォンやタブレットをかざすと、世界中のさまざまな情報を見ることができる。
世界各国の情報から時々刻々と変化する雲の様子やさまざまな図鑑、ついには地球を飛び出して月や太陽系の惑星まで、スマートフォンやタブレットがあれば知ることができる。こうした豊富なコンテンツは子どもだけでなく大人も楽しめるツールで、使い方はそれぞれ。
ほぼ日の代表、糸井重里氏はインタビューの中で
「地球にいるやつが地球を持ってる」「台座やアームがなくて、かるくて、丸くて、転がしたり蹴ったりできるボールのような地球儀」をコンセプトにアースボールを作ったと話している。
国境や国名のない地球儀「アースボール」は勉強のために開発されたものではない。
とはいえ、学びにも大いに活用できる。アースボールを入り口として興味や関心を広げていくと社会の課題などにも目を向けられるのではないか。
■好奇心をくすぐるツール
今年の夏休み、小学校4〜6年生を対象にワークショップを開催した。
会場は、同社が展開する動画サービス「ほぼ日の學校」の教室スタジオ。
このスタジオで、「たのしく地球を救っちゃおう!」をテーマに、アースボールを触りながら、地球に対する興味を高めてもらった。
アプリの豊富なコンテンツを使えば、アースボールは何でもできる。今、世界で何が起こっているのか、どんな困り事があるのかを知り、解決方法を考え、グループごとに発表してもらった。
参加した子どもからは「地球温暖化の深刻さや貧富の差、教育が受けられない問題に、改めて目を向けることができました。クラスメイトや先生にSDGsのことを話して広められるといいです。自由研究はSDGsと台風・天気を調べようと思います。出来上がったら送るので見て欲しいです」といった感想も寄せられた。
後日、素晴らしい出来栄えの自由研究が送られてきた。
おすすめコンテンツとして3つ紹介されているが、清木氏はこの中で「好きな国を調べる」「面白いと思う」という言葉に着目。
「好きや、面白いというキーワードで語ってくれるのは、我々にとって、とても嬉しいことでした。自分の好奇心をぶつけていくことで学びにつながっていくのです。これがほぼ日のアースボールの魅力です」
■国内で18万個以上販売
ほぼ日は、人々が集う「場」をつくり、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売する会社。社員一人一人が「これはいい!」と思ったものを、さまざまな形で世に送り出している。
「ほぼ日のアースボール」も自社で開発。これまでに国内で累計18万個以上を販売しており、さらに海外にも広げていきたいという。
地球を俯瞰で見られるのが特徴的で、清木氏は「インタラクティブに発展的なアプリになるように開発しています。自らの好奇心のまま探っていくと、色々な発見があるようなアプリを国内外に展開していこうと計画しています」と語り、今後の「ほぼ日のアースボール」の展開に注目してほしいと呼びかけた。
文:遠藤千春
次世代を担う子どもたちを育む環境を創出するため、
2007年より「経営者による意見交換会」を継続して開催しています。
今年度も2023年12月13日にオンラインで実施し、全国から多くの方にご参加いただきました。
残念ながら当日ご視聴いただけなかった方にも内容を共有するべく、当日の内容をレポートとし公開いたします。
第17回キッズデザイン賞 TEPIA特別賞「ほぼ日のアースボール」
株式会社ほぼ日 CTO
清木昌氏
■地球を手の中に
台座もアームもないボールのような地球儀、「ほぼ日のアースボール」。
AR技術を使った地球儀で、アプリ(無料)をダウンロードしたスマートフォンやタブレットをかざすと、世界中のさまざまな情報を見ることができる。
世界各国の情報から時々刻々と変化する雲の様子やさまざまな図鑑、ついには地球を飛び出して月や太陽系の惑星まで、スマートフォンやタブレットがあれば知ることができる。こうした豊富なコンテンツは子どもだけでなく大人も楽しめるツールで、使い方はそれぞれ。
ほぼ日の代表、糸井重里氏はインタビューの中で
「地球にいるやつが地球を持ってる」「台座やアームがなくて、かるくて、丸くて、転がしたり蹴ったりできるボールのような地球儀」をコンセプトにアースボールを作ったと話している。
国境や国名のない地球儀「アースボール」は勉強のために開発されたものではない。
とはいえ、学びにも大いに活用できる。アースボールを入り口として興味や関心を広げていくと社会の課題などにも目を向けられるのではないか。
■好奇心をくすぐるツール
今年の夏休み、小学校4〜6年生を対象にワークショップを開催した。
会場は、同社が展開する動画サービス「ほぼ日の學校」の教室スタジオ。
このスタジオで、「たのしく地球を救っちゃおう!」をテーマに、アースボールを触りながら、地球に対する興味を高めてもらった。
アプリの豊富なコンテンツを使えば、アースボールは何でもできる。今、世界で何が起こっているのか、どんな困り事があるのかを知り、解決方法を考え、グループごとに発表してもらった。
参加した子どもからは「地球温暖化の深刻さや貧富の差、教育が受けられない問題に、改めて目を向けることができました。クラスメイトや先生にSDGsのことを話して広められるといいです。自由研究はSDGsと台風・天気を調べようと思います。出来上がったら送るので見て欲しいです」といった感想も寄せられた。
後日、素晴らしい出来栄えの自由研究が送られてきた。
おすすめコンテンツとして3つ紹介されているが、清木氏はこの中で「好きな国を調べる」「面白いと思う」という言葉に着目。
「好きや、面白いというキーワードで語ってくれるのは、我々にとって、とても嬉しいことでした。自分の好奇心をぶつけていくことで学びにつながっていくのです。これがほぼ日のアースボールの魅力です」
■国内で18万個以上販売
ほぼ日は、人々が集う「場」をつくり、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売する会社。社員一人一人が「これはいい!」と思ったものを、さまざまな形で世に送り出している。
「ほぼ日のアースボール」も自社で開発。これまでに国内で累計18万個以上を販売しており、さらに海外にも広げていきたいという。
地球を俯瞰で見られるのが特徴的で、清木氏は「インタラクティブに発展的なアプリになるように開発しています。自らの好奇心のまま探っていくと、色々な発見があるようなアプリを国内外に展開していこうと計画しています」と語り、今後の「ほぼ日のアースボール」の展開に注目してほしいと呼びかけた。