ぼくらの町のお散歩会!vol.1

プレイフル・デザイン・スタジオ(PDS)は、2009年6月6日(土)、大阪市東住吉区の小学校周辺で第4回ワークショップ「ぼくらの町のお散歩会!vol.1」を開催しました。
このワークショップでは、こどもOS研究会が定義した「こどもOS」の妥当性を、実際の子どもたちの行動を通じて検証する極めて重要な「研究の基礎固め」の場となりました。
【ワークの核心】子どもたちの「レポーター」という役割に込めた意図
・プログラムの本質:大人というフィルターの除去 通常、大人が子どもを観察しようとすると、子どもは無意識に「大人の期待に応える行動」をとったり、逆に萎縮して構えてしまったりするものです。
・しかし「レポーター」という明確な役割を与えることで、子どもたちの意識は「撮る側と撮られる側」そして「取材対象」へと向かいます。この「レポーターごっこ」という没入感のある遊びのフィルターを通すことで、大人の目を意識することなく、子どもたちの自然な行動や思考、つまり「こどもOS」を純粋な形で引き出すことに成功しました。
【フィールドワーク】何気ない日常を遊びに変える「こどもOS」
・住宅街の空間や構造: 大人が見落とすような側溝や塀の段差、狭い路地が、子どもたちには「スリリングな冒険ルート」へと変貌します。
・神社の境内や公園: 遊具や自然の造形を独自のルールで解釈し、遊びの舞台へと再構築していくプロセスに立ち会いました。
その後、子どもたちは撮ってきた映像を自らパソコンで編集し、発表しました。この「取材から編集まで」のプロセスは、日常生活では得られない貴重な体験であるとともに、子どもにとっては「遊び=学び」が直結した充実した1日となりました。
【リフレクション】究極のリアルタイムドキュメンテーション
ビデオ映像に加え、子どもたちの何気ない一言や仕草を速記者がリアルタイムで記録。これらのデータを集約することで、子どもたちが「なぜその場所を面白いと感じたのか」という思考のパターンを、学術的に分析する貴重な資料が集められました。
【まとめ】「こどもOSランゲージ」の確立へ
「レポーターごっこ」というプログラムによって引き出された純度の高い「こどもOS」の知見は、これから整理され、誰もが活用できる共通言語「こどもOSランゲージ」へと昇華していきます。それは、子どもを甘やかすデザインではなく、子どもの根源的な好奇心や身体感覚を呼び覚ます、真に「プレイフル」な空間・製品開発の指針となるはずです。
主 催
NPO法人キッズデザイン協議会 こどもOS研究会
共 催
連合子ども会
こどもOS研究会リーダー
大阪府産業デザインセンター 川本 誓文
積水ハウス株式会社 中村 孝之
ワークショップ・ファシリテーション
山崎 亮 Studio L 代表
ワークショップ・サブファシリテーション
高瀬 愉理 大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所
ドキュメンテーション・リフレクション
曽和 具之 神戸芸術工科大学 准教授
ドキュメンテーションスタッフ
柴田あすか 神戸芸術工科大学
佐藤 久恵 神戸芸術工科大学
籾井 雄太 神戸芸術工科大学
門脇万莉奈 神戸芸術工科大学
川角 太一 神戸芸術工科大学
福田 真奈 神戸芸術工科大学
大西 宏明 神戸芸術工科大学
キーワード記録
多田 静香 同志社女子大学
大園麻里菜 同志社女子大学
林 亜津紗 同志社女子大学
石岡 良子 大阪大学大学院
こどもOS研究会
高瀬 愉理 大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所
櫻井 香織 大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所
川添 博史 特定非営利活動法人 GIS総合研究所
上田 浩 特定非営利活動法人 GIS総合研究所
中村 孝之 積水ハウス株式会社 住生活研究所
河崎由美子 積水ハウス株式会社 住生活研究所
阿品 智子 株式会社ジャクエツ 環境事業
杉本 清 大阪府産業デザインセンター
川本 誓文 大阪府産業デザインセンター
西村 睦夫 大阪府産業デザインセンター
谷合美哉子 大阪府産業デザインセンター
小林 由紀 大阪府産業デザインセンター
キッズデザイン協議会 こどもOS研究会参加企業・団体
大和ハウス工業株式会社
パナソニック電工株式会社
特定非営利活動法人GIS総合研究所
株式会社ジャクエツ 環境事業
積水ハウス株式会社
大阪府(大阪府産業デザインセンター)
地図提供
財団法人大阪市都市工学情報センター
特定非営利活動法人GIS総合研究所
Special Thanks
上田 信行 同志社女子大学 現代社会学部現代子ども学科 教授
山内 保典 大阪大学 コミュニケーションデザインセンター 特任研究員





