キッズデザイン図鑑

石灰乾燥剤
石灰乾燥剤 有限会社坂本石灰工業所
石灰乾燥剤がもつやけどの危険性 石灰乾燥剤イメージ

大人があまり意識しないところに子どもの危険が潜んでいます。そのひとつにお菓子袋があります。市場に出回る食品の多くに、食品の保存性を高めるための乾燥剤が入っています。なかでも吸湿性に優れた石灰乾燥剤は水に濡れると急速に反応し300度近い熱を発します。そのため、子どもがお菓子と間違えて口に含んでしまうと、たちまち温度が上昇しやけどをしてしまいます。公的な機関に報告される内容によると、このような事故は、毎年200件前後も発生しているとのこと。その被害の8割以上は5歳以下の子どもか65歳以上の老人です。
過去、石灰乾燥剤は使用禁止になりかけたこともありましたが、海苔などの保存には石灰乾燥剤の効力は不可欠です。パッケージには「食べられない」という内容の文字が印刷されていますが、まだ文字が読めない子どもにとってもは全く意味がありません。
そこで、熊本県の有限会社坂本石灰工業所は、「子どもの安全のためには誤って口に入れても発熱しない石灰を開発するしかない」という考えのもと新商品の開発に取り組みました。結果、濡れても高温にならない石灰の開発に成功したのです。

子どものやけどを防ぐ工夫

今回開発した石灰乾燥剤は、子どもの予測不可能な行動に対しても、やけどなどの事故を起こさないための工夫がなされています。商品を開発するに当たり、12時間の発熱テストを行いました。この実験の結果、水が石灰にかかってもやけどをしない温度、60度以上には発熱しない石灰を開発したのです。
まさに同社の坂本達宣社長の「子どもにとって安全な石灰乾燥剤とは、誰がどんな状況で、どんな取り扱いをしたとしても絶対に安全であることである」という信念が生み出した新商品です。
食品に封入されている石灰乾燥剤の危険性は、多くの大人に知られていません。そんな見落としがちな製品に着目し、素材の改良を行い、子どもの事故を防止するための製品開発へと繋げています。私たちの生活環境のあちこちに、見落としがちな危険があります。周りの大人もそれを認識し、改善していくことがとても重要です。

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  • お菓子袋の中にもこんな危険があるなんて、気づきませんでした。 [キリン/2009.05.05]
  • 食べ物と一緒に入っているものなので、誤って口に入れてやけどをしないかと心配していました。 [シズwithキッズ/2009.05.05]
  • 子どもだけでなく、お年寄りにも安心のデザインだと思います! [hanahana/2009.05.05]
  • やけどをしないこの乾燥剤が入っているかどうかがすぐ分かるように包装して頂きたいです! [ミッキー/2009.05.17]
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