キッズデザイン・ラボ

実測に基づく室内干し時における洗濯物の乾燥時間および室内温湿度環境 第4回キッズデザイン賞受賞作品
(ソーシャルキッズサポート部門)積水ハウス株式会社

やんちゃざかりの子どもたち。「あ〜あ、またお洋服を汚しちゃって!」
洗濯ができない雨の日のイライラを少しでも軽減できるように・・。
快適な「室内干し」のために調査実験を行いました。

はじめに

小さな子どもがいる家庭では洗濯物の量はとても多くなり、洗濯・干す・取り込む・畳むという「洗濯作業」は大変な家事労働です。
また、天候などに左右されるため都合がうまく合わない日々が続くことも。近ごろでは、除湿機などの家電製品や室内干し用洗剤、便利グッズなど、様々な商品や情報が浸透し、《室内干し》をする家庭が増えてきました。しかし、単に《室内干し》を行った場合、洗濯物が乾きにくいだけでなく、結露やカビなどの問題も起こりかねません。

今回、一連の作業が効率的に行える洗濯室という設定の下、《室内干し》に関わるいくつかのパラメータを変えて実際に《室内干し》を行い、乾燥時間と室内湿度環境の関係等を把握し、光熱費等も考慮した最適で快適な《室内干し》の方法を見出すことを目的とした実験を行いました。

実験概要

当社研究所内の人工気象室にある建物内の一室(下図)にて様々な条件の下、実際に洗濯物を干して、その水分重量および洗濯専用室内の温湿度の計測を行いました。
季節は、洗濯物が乾きにくいと考えられる湿度が高い冬季夜間、洗濯物の量は、4人家族1日分を想定しました。

●実験条件 外気/5℃ 80% 実験室/15℃ 70%(初期) 洗濯物 6kg(4人冬物) ●パラメータ 換気量※(換気扇) 扇風機 暖房(電気ヒーター) 除湿機(デシカント式) ※給気は《屋外から》または《屋外(前室)から》とし、屋内の場合は20℃40〜50%、屋内の場合は5℃80%とした。

実験結果&まとめ

●主な乾燥方法別の乾燥時間 ●主な乾燥方法別の電気代(22円/kwで算出)
24時間以内に乾くことを目標に、パラメータを変えた実験の結果、大きく5つのポイントが見つかりました。
  • 1) 単に室内干しをしただけでは季節や天候により1日で乾かないことがある。
  • 2) 換気扇を付けるのは有効であり、給気は屋外屋内でできるだけ乾いた空気を選ぶ。
  • 3) 扇風機で洗濯物に風を当てるのはとても効果がある(風の当て方に工夫が必要)。
  • 4) 暖房もある程度は効果があるが、電気代が高い。
  • 5) 除湿機を使用するのが最も効果があるが、ある程度は電気代がかかる。

●室内干し以外の方法との比較

忙しい子育てファミリーの賢い《室内干し》とは? 換気扇と除湿機の活用(扇風機も効果的)

気候の良い日は《換気扇》のみ、乾きにくい日は窓を閉めて《除湿機》を使用する。
電気代も最小限に抑えた快適な《室内干し》で、雨の日のイライラが解消できます。

※この研究成果は、積水ハウス株式会社に帰属します。

※この研究について、さらに詳しいことを知りたい方は、下記の論文をご覧ください。
『実測に基づく室内干し時における洗濯物の乾燥時間および室内温湿度環境』
(平成22年度日本建築学会近畿支部研究発表会資料) PDF(0.7MB)


※キッズデザイン賞のリサーチ分野の受賞作品は、原則としてそのデータを含めた成果を公開し、社会が共有することでキッズデザインの普及に役立てることを意図しています。
そこで、「キッズデザイン・ラボ」では、キッズデザイン賞リサーチ部門受賞作品の成果をご紹介しています。

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